美濃工業株式会社
( 岐阜県中津川市 坂本工場・熊谷金型センター )
カーボンニュートラル施策としてのエアアズアサービス。
運用改善による追加の省エネや、管理工数削減の実現。
1. カーボンニュートラル実現に向けた取組
近年、脱炭素が非常に重要視されつつあると思います。まずは美濃工業様が実施されている脱炭素の取り組みを教えてください。
アルミを溶かす溶解炉のガス流量やバーナー空気比の適正化や、エアブロー低減対策など、様々なCO2削減施策を、一番規模の大きな坂本工場から実施しています。
また、製造ラインに関連するものだけでなく、「できることはなんでもやろう」ということで、照明のLED化も実施しました。身近なところでは、CO₂排出量の低い自動販売機への切り替えも完了しています。従来、缶・ペットボトルの自販機と紙コップの自販機を設置していましたが、実は後者は非常に排出量が多いんです。そこで、紙コップから缶・ペットボトルに変えるなど、本業である生産設備とは関係ないところでも様々な施策に取り組んできました。
脱炭素の流れが来てはいるものの、まだまだ実際の施策に落とし込めている企業様は少ない印象です。そんな中、様々な取り組みを進めることになった背景を教えてください。
「2020年10月、2050年カーボンニュートラル実現を政府が掲げたことが1つのきっかけとなりました。カーボンニュートラル宣言が出された翌年、お取引先様数社のカーボンニュートラル取組を聞く機会を得たのですが、彼らの先進的な取り組みに会社として危機感を覚えました。
そこで、プロジェクトとして、カーボンニュートラルにしっかりと取り組まなければならないと思い、2021年11月に自身で企画書を作成。同年12月からプロジェクトをキックオフしました。生産設備に関わる部分はもちろん、それ以外も含めてとにかくメンバーがアイデアを持ち寄り、ロードマップの作成と並行しながら出来ることから省エネ対策を進めていきました。
2. 空調を切り口としたカーボンニュートラルの推進
全社としてカーボンニュートラルを進める中、空調を切り口としたカーボンニュートラルとして、弊社にご興味をお持ち頂けた背景を教えてください。
カーボンニュートラルプロジェクトのリーダーとして、日々様々な脱炭素ソリューションにアンテナを張っていたのですが、そんな中、元々お取引のあった会社様から、エアアズアサービスをご紹介いただきました。当時、今回のような大規模な空調更新を考えていたわけではありませんでしたが、全社として脱炭素を進める中、まさにピッタリなソリューションだと思い、すぐに話を聞かせてほしいとお願いしました。
今回、弊社サービスのご導入をして頂いた理由を教えてください。
1.初期投資がないこと
近年、製造に関する投資が膨らむ中、空調に対する投資予算がなかなか確保できず、更新が進まない結果、壊れたままになっているものも多数ありました。初期投資がいらないことは、社内で更新を決定する上でも重要なポイントでした。
2.運用改善を通じた効率的な運用
エアアズアサービスでは、導入して終わりではなく、データに基づき効率的な運転を実現するためのサポートをしてくれます。弊社は、管理が甘く無駄な運転が多いのが実情です。空調の消し忘れも多く、会議終了後も付けっぱなしなことも多々あり、チェックシートを作成することで、空調や照明の使用管理をしていました。管理の手間を減らしつつ、運転を効率化できるのも、他にはない魅力だと感じています。
3.管理工数の削減
従来、フィルター清掃は、年に1.2回、半日ほど時間を取り、本業の生産業務を止めて各工場の社員自身で実施していました。フィルター清掃やフロン排出抑制法への対応をアウトソースし、本業に集中できることも魅力でした。
4.他にない唯一のサービスであること
同様のサービスを提供している先はなく、唯一無二のサービスであることも非常に大きかったです。
3. カーボンニュートラル実現に向けた今後の展開
今後の展開について教えてください。
子会社である株式会社シラカワや、美濃工業栃木株式会社での導入も検討しております。空調はもちろん、引き続きカーボンニュートラルの取り組みを強化していきたいと考えています。