医療法人すこやか 高田中央病院
( 神奈川県横浜市港北区 高田中央病院 )
小規模の病院でも"止めない空調"を実現してもらえるサービスにやっと出会いました。
■エアアズアサービス導入概況
建物 :病棟(病床数60、RC造、地上4階地下1階、延床面積
2,464m²、竣工2003年)
契約年数:13年
工事概要:空調改修(ビル用マルチエアコン15系統、パッケージエア
コン13系統、ルームエアコン5系統)
1. 築14年、60床の病院の空調をリニューアルして定額サービス化
高田中央病院をご紹介ください。
高田中央病院は、横浜市港北区の地下鉄グリーンライン「高田駅」から徒歩3分の場所にある、病床数60の病院です。内科・循環器内科・糖尿病 代謝内科・外科・消化器外科・肛門外科・脳神経外科・整形外科・形成外科・リハビリテーション科・麻酔科の各科があります。
共に医師だった私の両親が、1973年に開設しました。開設時の病床数は27床でしたが、増築を重ね、1980年代半ばまでに約60床まで増床しました。
現在の病棟は、2003年末に建て替えたものです。
エアアズアサービスを導入する前は、どのような空調機を使っていましたか。
14年前に病棟を建て替えたとき据え付けられた空調機を、修理・交換を重ねながら使い続けていました。ダイキンとは違うメーカーの空調機でした。
エアアズアサービスの存在を、いつ頃知りましたか。
2017年の夏ごろ、ダイキンエアテクノの営業の方から提案されて知りました。
私は何年も前から、修理費も部品代もすべて込みで、定額で空調のメンテナンスを任せられるパッケージを探し続けていました。ですからエアアズアサービスを提案されたときは、「ぜひ導入を検討したい」と思いました。
2. 修理費・部品代込みの空調保守パッケージを探していた。
なぜ、何年も前から「空調のメンテナンスを定額で任せられるパッケージ」を探していたのですか。
まず1つ目として、病院では、空調の故障が最悪の場合患者さんの命に関わるほど重大な問題だからです。
病院では、体の弱られた方々が24時間365日療養されています。空調が安定して稼働することが、一般の施設以上に厳しく求められます。
2つ目として、突発的で高額な修理費を負担することは、民間病院の予算計画に影響します。
医療関係者以外の方々にはあまり知られていないのですが、いま日本の病院の利益率は、平均10%を切っています。当院のような民間の中小規模病院にとって、「100万~200万円に及ぶ修理費がいつ発生するかわからない」という状況は、できるだけ避けたいのです。
3つ目として、2003年にこの病棟を建て替えて以来、14年間ずっと空調のトラブルが続いていたからです。
竣工直後から初期トラブルで室外機の氷蓄熱ユニットが2~3カ月おきに壊れ、基板交換を繰り返しました。
竣工2年目でビル用マルチ室外機3台と蓄熱ユニットの初期不良が認められメーカー交換したのですが、その後も冷暖房のシーズンごとに1回以上はどこかの空調が故障する状況が続き、メーカーから派遣される修理担当者が以前の故障履歴を共有していないことが不安であり不満でもありました。
4つ目として、この空調のメーカーに、長期での安定稼動に責任をもつ姿勢が感じられなかったからです。
製品・サービスに長期で責任を持つ姿勢のない会社に、病院の空調を任せることはできないと学びました。
5つ目として、新体制を、できるだけ早く軌道に乗せたかったからです。
開設以来この病院の院長を務めてきた父が2015年に他界し、私が院長、脳外科医である弟が理事長に就任しました。新体制を始動するにあたり、これ以上空調のトラブルに煩わされることなく、安心して医療に取り組める環境を確保することは急務でした。
3. 「高い信頼性」と「リーズナブルなコスト」を両立させたパッケージがこれまでなかった。
エアアズアサービス以前に、どのような候補を検討しましたか。
メンテナンス費込みで、部品代も追加でかからないリース契約ができないかどうか、空調メーカーやベンダーのホームページを調べたり、直接打診したりしていました。しかし、当院のニーズに合うパッケージは見つかりませんでした。
あるメーカー系リース会社のホームページに、該当しそうなパッケージが1つ掲載されていました。しかし問い合わせてみると、導入実績はほとんどないという話でした。会社として本格的に取り組んでいる雰囲気も、感じられませんでした。費用も、当院には高額過ぎるものでした。
他に、オフィスビル設備専門のリース会社が、「フルメンテナンス料込み」を売りにした空調リースを行っていました。しかし、やはり病院とオフィスビルでは、空調への要求の厳しさが大きく異なります。オフィスビル設備の専門会社に病院の空調を任せるのは不安があり、候補から外しました。
大規模な病院を対象に、空調のメンテナンスだけでなくエネルギー供給まで提供するパッケージは、存在していました。しかし民間の小規模病院での導入に耐えるような、「高い信頼性」と「リーズナブルなコスト」を両立させたパッケージは、私が調べる限り見つかりませんでした。
同じ問題で困っている病院はたくさんあるはずなのに、こうしたニーズに応えるサービスが存在しないことを、ずっと不思議に思っていました。
4. 導入を決めた一番の理由は「無償修理の範囲に制限がないこと」
最終的にエアアズアサービスの導入を決めた理由を教えてください。
エアアズアサービスの導入を決めた理由は、主に5つありました。
1.無償修理の範囲に制限がない
2.故障の予兆を遠隔監視で捉えて、予防的にメンテナンスしてもらえる
3.次の更新期が近づいたとき「修理か更新か」で悩む必要がなくなる
4.デマンド制御も自動化される
5.信頼性が高く、病院にも安心して導入できる
1つ目の理由、「無償修理の範囲に制限がない」について。
この理由が一番大きかったです。将来機器の経年劣化が進めば、修理費が病院経営を圧迫するほどの額になる可能性も無視できません。エアアズアサービスを導入しておけば、高額な修理費がかかる故障がどれほど発生しても、契約期間中は追加費用がかかりません。ファイナンスの知識がある事務部長も、この点をもって「エアアズアサービスは当院に必要なパッケージ」と判断していました。
2つ目の理由、「故障の予兆を遠隔監視で捉えて、予防的にメンテナンスしてもらえる」について。
いくら故障発生時に迅速に修理してもらえても、空調が停止している間は職員がさまざまな対応を迫られます。故障を効果的に予防できるなら、それに越したことはありません。遠隔監視で故障の予兆をとらえる仕組みには、技術的に関心を引かれただけでなく、大きなメリットを感じました。
3つ目の理由、「次の更新期が近づいたとき『修理か更新か』で悩む必要がなくなる」について。
経年劣化が進んで故障が頻発し始めたとき、「どこまで修理して使い続けるか」の判断には、非常に悩まされます。エアアズアサービスを導入すれば、契約期間満了まで追加費用無しで機器が修理され続けるので、こうした悩みがなくなります。
4つ目の理由、「デマンド制御も自動化される」について。
病院の電気代のかなりの部分は、空調が占めています。空調運転時にデマンド値が目標を超過しそうになると、これまでは事務職員が各部屋を回り、手動で空調をオフにしていました。事務職員がいわば「嫌われ役」を引き受けていました。エアアズアサービスを導入すれば、空調が自動でデマンド制御されるので、職員に負担をかけることなく電気代を節約できます。
5つ目の理由、「信頼性が高く、病院にも安心して導入できる」について。
エアアズアサービスを担うダイキンエアテクノは、空調の専業会社であり、病院の空調施工・保守にも実績があります。ダイキンエアテクノと三井物産の合弁事業であるエアアズアサービスには、病院にも安心して採用できるだけの信頼性があると判断しました。
5. この病院にとって一番良いと信じられる選択ができた。
エアアズアサービスの導入を検討している施設の方へ、アドバイスがあればお願いします。
エアアズアサービスを導入して正解だったかどうかは、13年後に契約期間が終了するまで、実際には判断できません。導入を決めたばかりでまだアドバイスなどできる立場ではないのですが、「私自身いろいろ調べて、納得できたサービスでした」ということは言えます。
最後に、エアアズアサービスへのご期待をお聞かせください。
先ほど申し上げたように、病院にとって空調は、患者さんの命にも関わる重要な設備です。13年という長いお付き合いになりますが、最後まで責任をもってサービスを提供していただけることを期待します。