東洋羽毛工業株式会社
( 神奈川県相模原市 本社・工場 )
本社・工場の空調をエアアズアサービスにしました。課題だった管理業務をアウトソースしつつ、空調の安定稼働を確保できるからです。
■エアアズアサービス導入状況
建物 :本社棟(RC造、地上3階、延床面積2,694m²、竣工2001年)
工場棟(RC造、地上5階、延床面積3,389m²、竣工1984年)
契約年数:13年
工事概要:空調改修(ビル用マルチエアコン3系統、パッケージエアコ
ン23系統、設備用エアコン3系統)
1. 本社・工場の空調を定額サービス化
東洋羽毛工業についてご紹介ください。
東洋羽毛工業は、羽毛ふとんを中心とする羽毛製品、および関連製品の製造・販売・開発を行なっています。神奈川県相模原市に本社・工場を置き、福島県白河にも工場があります。営業拠点は全国主要都市37ヶ所にあります。創業は1950年、従業員数は468名です(2018年5月現在)。
「質の高い睡眠」を追究した当社の羽毛ふとんは、睡眠時の疲労回復が欠かせないハードなお仕事の方々を中心に、広く長く愛用されています。
原料の羽毛は、産地・飼育環境・飼育期間を厳重に管理し、国内自社工場で10にも及ぶ工程を掛け丹念に精毛することで、保温力・衛生度・耐久性を最大化しています。羽毛が片寄りにくく、高い保温力とフィット感が長期にわたって維持される当社独自の立体キルトは、国内自社工場で職人が一枚一枚手作業で縫い上げています。
東洋羽毛工業では、エアアズアサービスをいつ導入しましたか。
当社では、2018年4月、本社棟(築17年、延床面積2,694m²)および隣接する相模原工場(築34年、延床面積3,389m²、最上階は研究室)の空調を更新するにあたり、エアアズアサービスを導入することを決定しました。
2. エアアズアサービスは、リースとは根本的に異なるサービスだった。
エアアズアサービスの導入を検討し始めた経緯を教えてください。
2001年に工場棟のチラー(冷水・温水式)を更新して15年目頃から、チラーの性能低下が感じられ始め、16年目の2017年は夏場に十分な空調の効きが得られなくなっていました。そこで2004年からオンライン監視による空調保守をお願いしているダイキンに、空調更新の見積りを依頼しました。そのとき紹介されたダイキンエアテクノから提案があったのが、エアアズアサービスでした。
最初はリースの一種かと思い、「当社には不要のサービスでは?」という印象を持ちました。しかしエアアズアサービスの内容をよく聞いてみると、リースとは根本的に異なるサービスであることがわかり、導入を本格的に検討し始めました。
どのような点がリースと根本的に異なりましたか。
まずリースは、簡単に言えば「金利分を上乗せして支払うことと引き換えに、初期費用の支払いを分割・先延ばししてもらう」仕組みです。
当社の場合、今回の空調更新の費用は手元資金の範囲内でしたから、リースのようなサービスを利用しても、金利分の支払いが無駄になるだけでした。
これに対してエアアズアサービスには、「空調を安定稼働させる責任と費用を、すべてサービス提供側に移転できる」という付加価値があります。このような付加価値を持つサービスなら、当社にも導入する理由が十分あります。
空調の安定稼働は、本社棟にも工場にも欠かせません。エアアズアサービスでは、故障発生時に迅速に修理してもらえるだけでなく、遠隔監視で故障の予兆を捉えて、予防的にメンテナンスしてもらえる仕組みもあります。
また当社の場合、空調を含む設備全般の管理業務の「属人化」(※)が課題になっていました。エアアズアサービスは、この課題の解決にも役立つサービスと判断しました。
※属人化: 特定の人物しかその業務をできなくなる状態
3. 管理業務が属人化しなくなるのも大きなメリット
「管理業務の属人化の課題解決に、エアアズアサービスが役立つ」とは具体的には。
当社ではこれまで15年にわたり、本社棟および工場の設備全般の管理を、現総務部次長がほぼ1人で担っていました。空調設備だけを取っても、本社棟、工場でそれぞれ設置されている空調のタイプが異なり、複数メーカーの空調が混在しています。こうした多岐にわたる設備の管理や、故障時の対応について、完全に把握しているのが総務部次長1人という状態でした。
総務部次長がそろそろ業務の継承を考える年齢になり、「設備の管理体制を、長期的にどう維持していくのか」「膨大な業務知識を、どう引き継いでいけばよいのか」が課題になり始めていました。
エアアズアサービスでは、空調専門会社であるダイキンエアテクノが、既存設備を含むすべての空調設備を、13年という長期にわたり責任をもって管理してくれます。
利用している空調設備が多様で、かつ管理業務に多くの人員を割けず、長期的な業務継承に課題を抱えていた当社にとって、これは大きなメリットでした。
4. “止まらない空調”が工場にも研究室にも必須
この本社棟・工場ならではの「空調の安定稼働の重要性」があれば教えてください。
先ほど申し上げたように、ここ相模原工場では、羽毛が片寄りにくく高い保温力とフィット感が得られる当社独自の立体キルトを、職人が一枚一枚手作業で縫い上げています。縫製後の検査も、羽毛詰めも、最終検査も、高い集中力が要求される工程です。作業と検査の精度と能率を維持するために、空調の安定稼働は欠かせません。
また、当社では販促活動の一環として、工場見学会を頻繁に開催しています。お客様をお迎えする場であるという点でも、工場の空調の安定稼働は重要です。
工場最上階にある研究室では、湿度が一定に保たれた環境が必要な研究を行なっており、そのために蒸気加湿器付きの空調を設置しています。この空調が止まると、一部の研究が無効になってしまいます。
サーバールームは、24時間365日の空調稼働が必要です。エアアズアサービス導入前は、サーバールームの空調が故障すると、総務部次長が夜間でも対応しなければならない状態でした。
エアアズアサービスは、この本社棟・工場ならではの空調ニーズにどう対応しましたか。
エアアズアサービスを導入するにあたり、担当者が部屋ごとの空調ニーズをきめ細かくヒアリングしてくれました。ヒアリングに基づき、一部作業場の空調新設や、サーバールームの空調増設などを決めてくれました。
5. 費用対効果と信頼性の高さも決め手に
エアアズアサービスの料金を、従来の方法で空調更新した場合の費用と比較しましたか。
比較しました。従来の方法で空調更新した場合、その後の修理・部品交換・洗浄などは、その都度有償になります。しかし、エアアズアサービスは月額固定で、こうした費用は発生しません。
空調の安定稼働を確保できる上に、フロン排出抑制法への対応を含むすべての空調管理業務を代行してもらえるわけですから、エアアズアサービスの費用対効果は十分高いと判断しています。
今回の空調更新を検討するにあたり、他社の見積りは取りましたか。
他社の見積りは取りませんでした。2004年から空調保守を依頼し続けてきて、ダイキンの対応を信頼していたからです。
以前使っていた別の保守業者にわからなかった故障の原因が、ダイキンのサービスマンに見せたところただちに判明して解決するということがあって以来、空調に関してはダイキンの技術とサービスを全面的に信頼しています。
ダイキンエアテクノと三井物産の合弁事業という信頼性の高さも、エアアズアサービス導入の決め手になりました。
最後に、エアアズアサービスとダイキンエアテクノへのご期待があればお願いします。
13年という長いお付き合いになりますが、最後まで責任をもってサービスを提供していただけることを期待します。